体験するのは、お昼ご飯づくり。七輪の火を使い、お釜で炊くごはんと、囲炉裏で作るきのこ汁。さらに、匹見ならではの猪肉も焼いていきます。作る前から、絶対に美味しいと確信できるメニューに浮き足立ってしまいますが、この後、コンロのない台所の大変さを知ることとなるのです…まずは、笹茶の準備です。家の裏の林へ行き、笹の葉を収穫する所から、はじまります。なるべく枯れたり傷がついてない笹を選ぶのがポイント。採った笹をきれいに洗い、火で炙ってから煎じます。

ガスはありません。お湯を沸かすにも、煮炊きをするにも、まずは木を斧で割り、七輪にくべられるサイズにする所から。使用して炭になった木片に新聞紙で火をつけ、徐々に大きくしていきます。囲炉裏にも火を移し、空気を送れば火柱が立つほどに。

鍋に火が通るまで、菰編み台(こもあみだい)という道具を使って藁編みを体験。単純作業ですが、積み重ねることで長さが出て、品物になっていきます。まるで、何かの教訓のよう。そうしているうちに、台所からご飯が炊けるいい香りがしてきました…!

笹の収穫や薪割りからスタートし、たくさんの工程を経て、できあがった食事。手間の数ほど、気持ちも込もって…達成感すらあります。おいしくないはずが、ありません!いろりを囲んでみんなで食べれば、自然と笑顔がこぼれます。

匹見のMAZEは、巨大迷路の本場・ニュージーランドにあるものと同じデザインで、複雑かつ立体的。四隅に置かれた、M・A・Z・Eの4つのスタンプを押してゴールを目指すという、とてもシンプルなルール。見た目には、さほど難しそうではないので、みなさん簡単にゴールできると思っているようですが…ちなみにゴールまでの平均時間は30分だそうです。受付のマダムの笑顔に送り出されて、スタート!

巨大迷路メイズ受付
入場券500円

迷路の中は、同じ壁が続いており、自分がどの辺りにいるのか、全く分かりません。同じ場所を何度も通り、こっちだと思えば行き止まり…もう、ズルしてしまいたい、そんな気持ちを押し殺して進み、スタンプを見つけた時の喜びはひとしおです!

スタンプ

ついに、待ちわびた瞬間が訪れます。ゴール、ゴールです!この何とも言い難い爽快感、あなたにも味わって欲しい。そして、MAZEの隣には摩訶不思議な体験ができる、ミステリーハウスがあります。ナナメはまっすぐで、まっすぐなのに本当はナナメ?

ミステリーハウス

きのこは好みがうるさいので、お気に入りの種類の木にしか生えません。つまり、その木を見つけることがきのこを見つけるポイント。さらに、きのこは地面からも生えます。名人は、落ち葉の盛り上がりも見逃さないんだとか。それならばと、足元ばかりに気を取られていると、木の上に生えているきのこを見逃してしまいます…!きのこ狩りには広い視野と洞察力が必要なんですね。でも、しばらくすると目が慣れてくるのか、今まで見えていなかったきのこが見えてくるようになるから不思議です。

倒木にはきのこが生えやすいから、注意して探すと見つけやすよと、アドバイスをもらって倒木を探すと、すぐにきのこを発見!本当にいろいろな種類のきのこに出会えて楽しい。見つけたらすぐに、食べられるかを津島さんに教えてもらいます。

今回は、1時間程度の散策でしたが、食べられないものも含めると15種類ほどのきのこを発見しました。きのこは、季節や環境によって生える種類がかわるので、どの時期に行ってもきのこ狩りが楽しめますよ。